2023. 株式会社アイダ設計様インタビュー

2023.06.02

Librusインタビュー担当赤坂:まず初めに御社のシステムの無人内見システムについてお伺いしたいです。こちらは内見希望者に土日、平日自由な時間に気軽にモデルハウスで内見することが可能なシステムとなっていると思いますが、導入したきっかけや背景などをお伺いしてもよろしいでしょうか?

アイダ設計竹村様:営業スタッフの都合ではなく、お客様のご都合に合わせた時間で見学できるようなシステムを作りたいという考えから始まりました。

赤坂:店舗から遠い所でシステムの導入を行っている事例を拝見したのですが、都心部というよりは少し離れた部分から導入していきたいという構想なのでしょうか。

竹村:店舗数が少ないエリアの場合、カバーするエリアが1店舗あたり広くなります。例えば鹿児島、京都、福島、熊本など実際に導入しているエリアも店舗数が少ないエリアになっています。弊社の場合、都心部は店舗数が揃っているのですが、実際導入した熊本店ですと分譲店舗は1店舗しかなく、販売エリアをカバーするとなるとある程度時間がかかってしまいます。それを補う形で出店数が少ないエリアへの導入を今後も考えております。

赤坂:ありがとうございます。こちらを実際に導入してみて、見えてきた課題感や、その部分をどのように補っていくかの展望などがございましたらお伺いしたいです。

竹村:まずはお客様へのご案内方法ですね。やはり無人システムの導入というところで、お客様が操作される部分が非常に多いので、私も実際テストでやらさせていただいたのですが、やはり初回でやる時には結構戸惑う部分が多々ありました。そのような課題については現地資料を充実させたり、キッチンや浴室、構造を説明する動画配信などを行い、お客様の負担にならないような取り組みを進めています。

赤坂:最終的に内見自体を全て無人内見システムするというのが最終目標なのでしょうか。それとも両立するということですか?

竹村:両立ですね。現在10現場で導入済みですが、物件の立地によって反響数の差がでています。店舗の状況と結果をふまえて、どこに導入するかを慎重に検討しています。

赤坂:無人システムはどのようなお客様に反響があるのでしょうか。

竹村:若い世代のお客様、特に女性のお客様が自分達だけで自由に気兼ねなくゆっくり見たいという考えを持っていらっしゃいますので、若い世代の方には合ってると考えてはおります。

赤坂:無人内見システムの最大のメリットというのはどのような点なんでしょうか。

竹村:物理的には24時間見学可能な点です。セキュリティー関係を含めて9時から19時に時間制限はしていますが、お客様の自由な時間に建物が見学できる部分が最大のメリットになっていると思います。

赤坂:分譲住宅で展開されている「VR IRODORI AiTOWN」についてもお伺いしたいです。

竹村:こちらは一年ほど前に始めたサービスで、分譲住宅の「モダン」「アメリカン」「プレーリー」「フレンチ」「ナチュラル」「デザイナーズ住宅」の外観・室内をPCやスマホで体験していただける『VR住宅展示場』になっています。

VR IRODORI AiTOWN https://aidagroup-vr.com/irodori-aitown/main/



赤坂:反響はいかがですか?

竹村:そうですね、分譲住宅でも、お客様の好みに合わせた外観のスタイル選択、カラーセレクトができるので、注文住宅をご検討のお客様も含めて多くの反響をいただいております。お客様ご自身で住まわれる住宅のイメージを固めて来場されるケースが増えており、その後の商談までスムーズに進展するようになっています。

赤坂:また、一部の分譲地で使用しているBefore&After VRはどういうものでしょう?

竹村:分譲地(更地)の写真に完成パースを合成して、現実に近い形で完成後の雰囲気がわかるVRになっています。建物の図面はすでにできているが、まだ完成してない現場で、建つ前と建った後の比較ができるVRを50現場ほど公開しております。

例)千葉県木更津市高柳 https://bukken.aidagroup.co.jp/vr/kisaradushi-takayanagi/vr.html

赤坂:実際に設計図を見てもなかなかどのような完成になるのかはわからないところがありますよね。

竹村:そうですね。WEB上だけでなく、実際の分譲地でipadを利用し、お客様にご提案していますが「とてもわかりやすい」というお声をいただいております。

今後も、完成建物は「無人内見システム」で、未着工・未完成はVRを活用いたしまして、お客様へのサービスを充実させ、お客様の満足度向上を目指していきます。

赤坂:ありがとうございます。建設業界でのテクノロジーを使用した取り組みについて、大変勉強になりました。

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