ファイナンスや投資に関するお得な情報を発信!

KEYWORD SEARCH

キーワード検索

生活

「ハーバード大学最大の研究」のテーマは「幸せってなんだっけ?」だった件〜84年間で2000人以上を実際に追跡してわかった事〜

2024.12.03

前回まで複数回に渡って、もし「受験、結婚、就職、FIRE」に成功しても幸せになれないどころか、人生のゴールには不足(どころかゴールにしたらキケン)である。近年の心理学や認知行動学、また脳科学の複数の分野での研究から、そのように解明が始まっていることをご紹介してきました。そしてそれらの研究が共通して暗示するのが「人が”幸福”であるために本当に必要な要素は『実はお金でも健康でも地位でも名誉でもない』」という事実。でも今更そんなことを言われても「じゃあ、一体どうすればいいの?」とか「何をめざせばいいの?」と思われた方もおられるのでは?

 

ご安心ください。さすが世界最高の頭脳集団といわれる米国ハーバード大学、実は1938年から約80年以上この「人の幸せ」をテーマに研究中です(通称「ハーバード成人発達研究」。ハーバード大学が1938年に開始

 

そして近年その結果が発表され始めました。そして気になるその結論は…「幸せな人生は、今ここで、誰でも、すぐに始められる」だそうです。

一層「どういうこと?」とさらに困惑されたり、寓話としても有名な「青い鳥」みたいなフレーズだと思われたでしょうか?

 

しかしれっきとした、世界最高の人類の叡智が集うとされるハーバード大学の正式な、そして最大の研究結果として公式にだされた見解です。

 

なぜそう言い切れるのか?それは研究データが導く「人間に共通し、またいかなる立場の人でも最もその人生の充実(幸福感)に影響を与える」ものは、当初想定されていた物質的豊かさ・社会的地位などではなく、「身近な人間との良好な人間関係」だったからです。言われてみれば「コロンブスの卵」かもしれません。時々「自分は一人で生きている」つもりの方がおられますが、合理的に考えればよほどの世捨て人でない限り(例えニートや引きこもりでも)他人の介在の元に生きていると気が付かれるでしょう(なお、インフラ、衣服、食品、、、全てを自分で原料から作っている方を除く)

 

確かにその視点に立てば、これは全ての人の幸せの必要十分条件を満たすことに意義は唱えにくいかと思います。そしてこの関係性を土台にしてその上にそれぞれの個性が探求や実現したい個別の価値感(幸せ)が存在するという構図も理解しやすいかと思います。

 

この成果の内容については発表当時TEDでも人気を博し、今にいたるまで最も再生された動画のTOP10となっています。さらに一般向けの解説本は日本でもベストセラーになりました。まだ内容の詳細をご覧になっていない方はぜひ一度。また特に組織運営や子育てに関わる皆様には、その立場からこの動画や書籍の内容を改めてご覧いただくと、Win-Winで互恵的な関係の構築、そしてご自身のQOLのみならず周囲の方々も含めた幸せ度を高める気づきがあるかもしれません。

 

あなたは夜中でもリアルでコールできる「大事な誰か」をすぐに思いつきますか?

 

そしてもしも「誰か」が思いつかなかった方も大丈夫。これから出会えばいいだけです。なお人生を大きく変えたい時。人生へより早く、確実に、より不可逆的なインパクトをだすために変えるべき3つの要素があるそうです。それは「住む場所、時間配分(仕事など)、つきあう人」とのことです。ちなみに前二つを変えるのにはそれなりの準備も必要ですが、最後の一つだけはこの瞬間から、そして自分次第である程度は変えることが可能な要素だとお気づきでしょうか?

 

幸せな人生は、今ここで、誰でも、すぐに始められる」の秘密はここにあるのかもしれませんね。

 

もしあなたが資産運用について関心があるだけでなく「FIREのその先」までを視野に入れつつ人生を歩み、自己実現をしたいなら。そして同じ視座を持つ仲間が周囲にいないなら。そんな仲間と出会える可能性の扉を開いてみませんか?:https://slds.co.jp/

【参考】

1、TED:ロバート・ウォールディンガー: 人生を幸せにするのは何?最も長期に渡る幸福の研究から」

2、書籍:「グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない」

 

 

ご自身とお子様のため資産運用を学び、FIREを目指したい方 &バイリンガル育児や先進教育に関心のある方もこちら:https://slds.co.jp/

 

まつだ(ハミルトン)よりこ

株)サスティナブルライフデザインスクール  

CSO(チーフ・サスティナビリティ・オフィサー)

“多様性をチカラ”にするインクルーシブ教育アドバイザー

幼少期の”まるで魔法”な時期を最大活用し「バイリンガルも当たり前」にする”エデュ・ロードマップ(学びの地図)”を提唱。

国際結婚によりバイリンガル(多言語&多文化)育児の必要性に直面。在米経験を経て帰国後より教育コーチングを開始。自治体、企業、各種団体へは各種ESG (SDGs、DE&I) の啓発プロジェクトの企画から運営(PMまで)を提供。自身も登壇多数。

社会科教員I種免許(中高)。留学アドバイザー(内閣府認定NPO留学協会)。IFA

関連記事